明日で42です

農業とは関係ありませんでしたが、8回にわたって震災の記憶をたどってみました。
あれから15年になります。
あのとき感じたことは今も鮮明に心に残っています。しかし、こうして文章にすると、もっといろんな出来事があって、いろんなことを感じたと思うのですが、歳月がかなりの部分を記憶の彼方に押しやってしまったようです。
いま、こうして自然の中で、どっぷりと浸って暮らしていると、人間に本当に必要なものは何なのかをあのとき教わった気がしています。そしてその本当に必要なものが、いま、自分の周りにたくさんあるということを、ああこれが「豊か」なんだな、とおもっています。
自然の中では、人間はほんとに小さくてひ弱で、一人では生きていけない。しかしまた、自然から離れても生きていけない。土があって、水があって、そして人々が助け合える集落の暮らしがある。この土地でこれから人生の後半を生きていけることをただただ、感謝、感謝、です。