水路

tmagri2007-04-13

水田を維持するためには、水路が必要だ。
百姓をするまでは想像だにしなかったが、水を引くのがこんなに「おおごと」だとは思わなかった。棚田の石垣をみて、昔のひとはすごかったなあ、と思ってはいたが、田を拓いたということは、水路も拓いたということだ。このような山間地の集落で川との高低差のある水田は、場合によっては数キロ先の上流から水を引いてこなければならない。
日野地の大井水路の田役は、今年からパイプを埋設している。
昨年までは、たぶん、拓いたときから延々と続けられてきたであろう、赤土による補修整備だった。今年はその作業が最後になるかもしれない。
水田はあくまで米作りのための営みである。昔の物を残すべきか、変えていくべきか、それは当事者にしか分からないし、当事者が決めるべきことだとおもう。